よくある質問 - 化学洗浄・各種表面処理


化学洗浄・各種表面処理

ステンレスの酸洗いについて教えてください。
ステンレスを硝酸+フッ酸の混合液で洗う事により、表面に付着した溶接スケール、油脂分ゴミ等を除去し表面を清浄化するとともに、不動態化皮膜を生成させることができます。
不動態化処理って何ですか?
金属の中には、ある条件で処理を行うと、表面に反応性の低い膜を形成するものがあり、このような膜を不動態化皮膜といいます。ステンレス表面に形成される酸化皮膜は、この不動態化皮膜にあたり、ステンレスが持つ耐食性はこの皮膜によるものです。ステンレス鋼材は本来、空気に触れることにより、自ら不動態化皮膜を生成します。しかし、この不動態化皮膜は不均一で脆弱な膜のため、不動態化処理を施すことで強制的に均一で強固な膜を形成させる事ができます。
どれくらいの大きさの物が処理できますか?
川崎工場の酸洗槽寸法は1500W×7500L×1700H であり、赤穂工場は1800W×7500L×1200Hです。上記酸洗槽に浸漬可能でしたら洗浄できます。
浸漬できない場合でも、2回浸けまたはペースト状の酸洗液を表面に塗布して処理する事もできます。
洗浄後の検査はどのようなものがありますか?
目視検査、油分検査、パーティクル検査、露点検査等が有ります。原則的にはお客様の要望に基づく検査方法、検査基準となります。目視検査は検査員の目で見て、汚れ、スケール、ゴミ、異物等が無いかを確認します。油分検査は、洗浄後の表面にどれぐらいの油脂分が残存しているかを計測します。パーティクル検査は、洗浄後の微細なゴミ(ミクロンオーダー)の量をカウントします。
フラッシング工事とはどのようなものですか?
配管、タンク、熱交換機等の内部に使用流体(オイル、溶剤、水等)を強制的にポンプにて循環し、予め取り付けたフィルターでゴミ、異物を取り除く工事の事です。